UNISONPLANET

コラムCOLUMN

コラム一覧

column list

2017.11.28 実際にページを編集しよう!
運用
実際にページを編集しよう!

Webは紙媒体と違い、更新が頻繫におこなわれるメディアです。
日々の編集、更新はマスト、新しい商品やサービスが出る際には新規ページの追加と共に編集範囲が多くなり、がっちりと時間を取って対応していくことになります。

この記事ではそうした日々Webを編集していく上で気をつける事や、効率的な運用のやり方を解説していきます。
また多くのWebサイトで導入されているCMSを使った運用のポイントについても解説していきます。

 

1  効率的な運用方法
2  ゴミを増やしていかない
3  CMSを使っての編集

1  効率的な運用方法

Webページの運用は、大きく二つに分けられます。

(1)既存ページの編集
(2)新規ページの追加

(1)については、「テキストの変更や追加」「写真や図の差替え」などがあります。
テキストの変更は、その内容を担当部署からもらって直していきます。もらった原稿をそのまま反映させれば良いので作業としては非常に簡単ですが、ひと手間加えておきたいのが原稿のチェックです。
誤字や脱字、あるいは商品の仕様が少し変わった時には文字をそのまま直せば大丈夫ですが、情報を少し加えた方が良いケースもあります。

担当部署から出て来る原稿は、時に専門的すぎて外部の人に伝わりにくい場合があります。
例えば「VEを導入しました」という一文を追加するように依頼が来たとします。
多くの人が、「VEって何?」とまず疑問を抱くでしょう。
VEとは機能を低下させずに生産や仕入れのコストを抑えることで、つまり伝えたい意図は「機能を下げることなく、コストを抑えて提供するように改善しました」なのですが、原稿をそのまま掲載するだけではユーザーにその内容は少しも伝わりません。
ですから担当者は原稿を受取ってそのまま掲載するといった流れ作業をこなすのではなく、「その情報が正しく分かりやすく、ユーザーに届くか」といった視点で原稿をチェックして、場合によってはかみ砕いて載せる必要が出てきます。
Webで発信する情報に気を使うようにすると、より効果は出やすくなります。

(2)の新規ページの追加も、基本的には担当部署からきた原稿を掲載していく作業になります。違うのは今現在該当のページがないので、新たに追加していくという点です。

この場合にまず気をつけたいのが、「新しいページのファイル名やデイレクトリ名を分かりやすくする」という点です。
Webサイトは、追加ページの51ページ、52ページ・・・と本のように連番でページが増えていくのではありません。
例えば「よくある質問」という新規カテゴリページを追加する場合は、デイレクトリ名として「/faq/」といった形にします。
こうしておけばWebサイトを管理する際に、「このコンテンツはよくある質問だな」というのがすぐ分かり、以降の運営や管理がしやすくなります。
ファイル名も同様です。
ときおり既存のカテゴリに新しく1ページ追加する際に、「005.html」など連番を割り振っているWebサイトを見かけます。
会社が設立20周年を迎えたので、企業情報に「沿革」を入れるよう指示されて「/company/005.html」などと付けてしまうのです。
この場合は「/company/history.html」としておけば、それがどんなページかファイル名を見ただけですぐに分かります。
もちろんどんなファイル名であってもWebページとしては表示されますが、長く運用していく事を考えれば管理しやすい名前にしておくのがベストです。

 


2  ゴミを増やしていかない

口が悪い言い方ですが、Webサイトを長い期間運営していくと頭を悩ませてくるのが「ゴミ問題」です。
「ゴミページがたくさんある」といった言葉は、多くのWebサイトの運営現場で頻繫に聞かれます。

ゴミページとは、「情報として生きているのか死んでいるのかよく分からない」といったものです。
多くの企業はWebページの追加はよくできているのですが、削っていくという作業が苦手です。
例えば水道業者のWebサイトで、「パッキンの取替え方法」といった同じような情報が掲載されたページが2ページ、3ページとあるケースは珍しくありません。
「これらのページはもうリンクを貼っていないから大丈夫」と言うのですが、Googleで検索すると、キーワードによって使っていないはずのページを先に表示する場合もあります。つまりリンクを削除したらユーザーの目に触れなくなる、ということにはならないのです。
不要になったはずのページを残して新しいページの追加が行われていく結果、ゴミページがどんどん生まれていくのです。

さらにゴミ問題を加速させる理由があります。
多くの企業は、Web担当者が時間の経過と共に変わっていきます。
そのためにそうしたゴミ化したWebページを把握していた前任者がいなくなり、次の担当者、さらに次の担当者になってくると、それがなぜ残っているのか全く分からなくなっています。
そのために削除しても良いのかどうか判断が付かず、放置されていくのです。

こうしたゴミページがユーザーの目に入ってしまい、古い情報で思わぬトラブルを招いてしまうリスクがあります。あるいはアクセスしたページから新しいページに遷移できず、ユーザーを迷わせてしまいます。
こうしたゴミページを作らないためには、「使わないページは削除する」「事情があって残す場合にはその情報が古い旨を明記、また最新の情報に遷移できるように目立つ形でリンクを置く」という方法を取るべきです。
なおページを削除した場合はブックマークや古い外部リンクをたどってくるユーザーを考慮して、リダイレクト設定をしておくとより親切です。

 

3  CMSを使った運用

「CMS」は多くの企業のWebサイトに導入されています。
大企業のほとんどが何らかのCMSを入れていて、その流れは中小企業にも来ています。

CMSの大きなメリットが、「Web担当者側で更新ができる」という点です。
企業によってはhtmlやcssなどに精通している選任の担当者もいるでしょうが、そうした人材を雇っている所ばかりではありません。
そのためソースコードを触ることなく、FTPなどを使いサーバーにアップしたり管理をする必要がないCMSは、欠かせないツールになっているのです。

ただしCMSについて、いくつかの誤解もあります。
多くあるのが、「CMSってブログツールでしょ」「WordPressを入れておけば大丈夫」といったものです。

CMSはブログツールではありません。
「コンテンツマネジメントシステム」が正式名称で、つまりはコンテンツを管理するためのツールです。
代表的な機能として、「Webページを表示させるのに必要なファイルを一括で管理する」「ソースコードを触る事無く編集できるエリアとできないエリアを分ける」といった機能があります。
後者の機能「ソースコードを触る事無く編集できるエリア」のイメージが強すぎてCMS=ブログという認識が広まっていますが、必ずしもCMSはブログツールでないのは覚えておきましょう。

なおブログツールの機能をメインにしているのが、最も有名なWordPressです。
しかし本来ブログ機能をメインにしたWordPressは、必ずしもビジネスサイトを作るのに最適とは言えません。
多くの場合はプラグインなどを使い、ビジネスサイトとして運用できるようにカスタマイズしているというのが実情です。例えるなら「本当は軽トラックだけど、たくさん荷物を運べるからキャンピングカーとして使っている」といった感じでしょうか。
またWordPressはオープンソースというのもあり、セキュリティ面の甘さを指摘される事もたびたびあります。

このようにまだまだ誤解も多いですが、よほど更新機会がないWebサイトを除けばCMSの導入は不可欠と言っても良い状況にきています。
自社に最も合うCMSを検討してみると良いでしょう。

2017.10.12 導線を元に問題点を探そう!
運用

Webデザインがグラフィックデザインと大きく違うのは、「導線」という考え方があるからです。

グラフィックデザインというのは平面のデザインで、代表的なものはチラシや雑誌広告などの印刷物、それにロゴマークなども含みます。

これらは目の前にある一枚のデザインで、私たちの心をぐっと惹きつけます。

 

Webでもビジュアルデザインが大切なのはもちろんですが、負けず劣らず重要なのが、ここで紹介する「導線設計」です。

これを理解するとWebサイトを企画、運営するための視野がぐんと広がっていきます。

ぜひ導線設計をマスターして、利用価値の高いWeb運営をマスターしましょう。

  

1 グローバルナビゲーションで全体を覆う

2 サブナビゲーションも重要

3 ページ内の情報に気づかれていないのでは?


1 グローバルナビゲーションで全体を覆う

企業が使うWebサイトにはある程度定番の形、構成するパーツがあります。

サイトの上部に並ぶ「グローバルナビゲーション(グローバルメニュー)」は、重要なパーツです。

 

このグローバルナビゲーションが基本的には、サイトの主要な情報を網羅します。企業サイトの場合は取り扱い商品やサービス、会社情報などは必ず含まれるものです。プレスリリースや採用情報も重要です。

また資料請求やお問合せ、通販サイトへの誘導をグローバルナビゲーションと同等かそれ以上の目立つ扱いで、ページ右上などにボタンで設置するのもよく見る手法です。企業によっては店舗検索や問合せのフリーダイヤルを大きく設置するなど、O2OOnline to Offline)でリアルなやり取りに持って行く形もあります。

 

それほど頻繁に見られないメニューは、ヘッダやフッタに小さめに置かれます。

具体的な内容としては、プライバシーポリシーや推奨閲覧環境などがこれにあたります。

 

よくある失敗としてグローバルナビゲーションやヘッダ、フッタのいずれのメニューにも含まれていないコンテンツがある、というのがあります。しかも主要な情報の場合もあります。

ではどこにそのページへの誘導が置かれているかと言うと、例えばトップページの目立つ位置にバナーでドーンッと置かれています。

この扱いだけを見ればユーザーに見て欲しいコンテンツなのは明らかなのですが、残念ながらトップページに行かないと分かりません。今のWebサイトだと、検索エンジンから直接お目当ての情報にアクセスするというのも日常茶飯事です。ですからトップページを一度も通過せずに訪問を終えるというケースも多くあります。

つまりいくらトップページにバーンッと大きなバナーを設置したところで、スルーどころかユーザーの目にも触れていないのです。

 

グローバルナビゲーションとはその名が示す通りサイト全体の情報を網羅したものですから、主要なコンテンツには必ずここから行けるようにしておきます。そこで漏れたものはヘッダやフッタのナビゲーションに入れ、どのページからもサイト内のすべての情報に行けるようにしましょう。

  

2 サブナビゲーションも重要

 Webサイトには、「階層」というのがあります。

トップページから二階層目、三階層目・・・と情報が分かれていくのです。

二階層目をグローバルナビゲーションで大きく表示して、その中の細かな内容はサブナビゲーションに記していきます階層としては、これが三階層目にあたります。

具体的な例を挙げましょう。

 

〇会社情報

・(二階層目)グローバルナビゲーション:会社情報

・(三階層目)サブナビゲーション:会社概要/事業内容/代表メッセージ/沿革

〇採用

・(二階層目)グローバルナビゲーション:採用情報

・(三階層目)サブナビゲーション:新卒採用の皆さまへ/中途採用の皆様へ/社員メッセージ

 

こんな形で階層が分かれても、ユーザーに対してはどこにどんな情報があるかをメニューで分かりやすく示していきます。

 

サブナビゲーションをページ内のどこに置くかも大切です。

向かって右側、あるいは左側のエリア(サイドカラム)が定番の設置場所ですが、最近はスマートフォンを基準にしてサイドがないページ(1カラムレイアウト)のWebサイトが増えています。

この場合は1ページ内の縦に情報を配置していくという方法、またはグローバルナビゲーションにマウスをのせると下側にサブナビゲーションが広がる、といった形を取るケースが多くなっています。後者はサブナビゲーションを大きく見せるため、メガドロップダウンメニューと呼ばれています。

 

またスマートフォンでは、グローバルナビゲーションをハンバーガーメニューというボックス状の箱の中に置き、タップすると中が開いてメニューが表示されるというやり方が定番化しています。

その中でさらにサブナビゲーションを開くようにする、あるいは一度各メニューをタップして関連するサブナビゲーションを置いたページに遷移してもらうという方法が多く取られます。

しかしいくつかの調査によると、ハンバーガーメニューが何なのかに気づいていないユーザーも多いという報告もあります。

そのため主要メニューだけは表側に出しておく、といった工夫をしているスマホサイトもあります。

 

3 ページ内の情報に気づかれていないのでは?

 この記事で最後に紹介したいのは、案外見落とされがちになっているページ内の情報設計です。

ページ内で必要な情報が、ユーザーの見やすい場所、形で置かれていないというケースが割と多いのです。

事実、多くのWeb担当者に「〇〇の情報がないですよ」と指摘すると、「ここに書いてあります」と反論されてしまいます。

たとえばある商品紹介ページで「使用方法が書いてありません」と指摘すると、テキストの一部を指して「ここに書いてあります」と言われるのです。

 

残念ながらWebページに訪れたユーザーは、担当者ほど事細かに読んではくれません。

斜め読みして必要な情報がないと判断すれば、すぐにページを離れてしまいます。

最近はコンテンツ量が豊富なメディアタイプのWebページも多いですが、ユーザーは「読む」と「見る」との中間のような動きをしています。試しに電車内やカフェなどで、スマートフォンを操作する人たちの様子を観察してみましょう。

本や雑誌を読む時ほどじっくりと集中せず、画面をさわってすぐに次の操作に移っていくはずです。パソコンだと多少は同じ場所に滞在する時間は増えますが、モニター画面で字を読むというのは想像以上にストレスを感じるものです。やはり紙に印刷された情報ほどじっくりと読んでいないのは明らかです。


こうしたWebに訪れる「素早く移動、判断をしていく」「必要な情報がすぐに欲しい」ユーザーの行動に合わせて、ページ内の情報は適切な場所に、適切な形で設置するべきです。

先ほどの例でいえば商品の実際の使用方法はニーズが高いはずですので、見出しを分けるか、別ページに分けてサブナビゲーションで誘導するようにしましょう。

具体的には、次のような形です。

 

〇商品情報ページ(見出しで下の項目を明確に区切る、またはサブナビでページを分ける)

・商品の特徴/使用方法/購入するには/サポート情報

 ページ内の情報を企業の意図通りにユーザーに見てもらえているかは、なかなか分からないものです。

そのためWebサイトを公開する前に社内、できればWebITに関りが薄い人に頼んでページを一度見てもらい、情報がきちんと伝わるかを確認してみると良いでしょう。

「ユーザーテスト」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょうが、これはその最も身近で手軽な方法になります。

2017.8.31 アクセス解析を使って、Webサイト内でユーザーの動きを把握しよう!
運用
Webに携わっている人で、「アクセス解析」という言葉を知らない人はまずいないでしょう。
Googleアナリティクスなどのツールを使っているという人も多いはずです。
しかし「アクセス解析はそもそも何を見るためのものか」「出てくるデータをどう活用していけば良いのか」といった、その意味が分からないというケースが多いようです。 

この記事ではアクセス解析の仕組みやGoogleアナリティクスの操作方法を紹介しつつ、アクセス解析をどう活用すれば良いのかについて解説していきます。
この記事を読み終えた頃には、あなたのデータを中心にしたWebサイトの運用スキルは飛躍的に高まっているでしょう。


 

1 アクセス解析でできること

2 アクセス解析の仕組みとGoogleアナリティクス

3 ユーザー行動の把握方法

1 アクセス解析でできること

まずアクセス解析でできる事を紹介します。
一言でいえばそれは、「Webサイト内のユーザー行動の把握」です。
PV(ページビュー)は、その訪問時に何ページを閲覧したかという行動になります。平均滞在時間は、何分間その訪問でサイト内に留まったかという行動の把握になります。
またこの記事の後半で解説するGoogleアナリティクスでのページ間の移動の分析は、まさにWebサイト内でのユーザーの行動を追うためのものです。

こうした行動把握とともに、ユーザーがどんな環境でWebサイトにアクセスしているか(OSやブラウザ、画面サイズなど)、あるいは広告データをもとにしたデモグラフィック(性別や年代など)など、付加情報も取得できます。
これにより訪問したユーザーの姿も把握ができ、「このタイプのユーザーはどういった動きをするか」というより具体的な姿が見えてきます。


ただし逆に言うとアクセス解析は、一つのページ内でユーザーがおこなった行動の把握は得意ではありません。
ページ内で「どこをクリックしたか」「どこまでスクロールしたか」「どこを熱心に見ていたか」などです。
アクセス解析のイベントという機能を使って取得できるデータもありますが、設定の手間がかかりますし、取れる数も限られます。
ページ内でのユーザー行動を把握するためには、ヒートマップを使う方が便利です。
また正確におこなう場合には、アイトラッキングを用いた方が確実です。
この記事はアクセス解析を中心に解説しますのでこれ以上の紹介はしませんが、アクセス解析が万能でない、データを取得するためには他の方法もあるといった事だけは覚えておくようにしましょう。

2 アクセス解析の仕組みとGoogleアナリティクス


それではアクセス解析の基礎知識を解説していきます。
まずはアクセス解析の仕組みからです。
データ取得には、次の三つの方法があります。

(1)Webビーコン型
Webサイトの各ページに埋めこんだJavaScriptタグ(または画像タグ)が動作して、解析サーバーに情報を送ります。解析サーバーで集計して、アクセス解析レポートに表示します。
(2)サーバーログ型
Webサーバー内にたまったアクセスログを集計して、アクセス解析レポートに表示します。サーバー内にたまっていくログを使うため、ページ内にタグの埋め込みをするなどの準備が必要ありません。
(3)パケットキャプチャ型
Webサーバーに流れる通信データを捉えて解析サーバーに送って集計し、アクセス解析レポートとして表示します。専用機材が必要なため使える環境が限られ、金額も高価です。

このように解析データを取る方法として「ページに埋め込んだJS」「サーバーにたまったログ」「通信データ」の三種類のデータを基にする方法があり、そのどれを集計するかでアクセス解析のタイプが変わります。
なおGoogleアナリティクスはWebビーコン型です。
また他によく使われるアクセス解析ツールとしてAdobeアナリティクスがありますが、こちらもWebビーコン型です。
このように現在のアクセス解析の主流は、Webビーコン型になります。

次に最も多く使われているGoogleアナリティクスの基礎知識について解説しておきましょう。
数年前の調査によると、日本国内で使用されるアクセス解析ツールの6割以上がこのGoogleアナリティクスでした。
そのためGoogleアナリティクスさえ覚えておけば、アクセス解析の大部分はカバーできるはずです。

Googleアナリティクスの特徴として、「無料で使える」というのがあります。
ただしあまり知られていませんが、無料のGoogleアナリティクスにはデータ量の制限があります。一か月のヒット数が1,000万を超えるサイトで利用している場合は警告が来て、利用ができなくなります。
そのためこれを超える大型サイトの場合は、有料サービスの「Google アナリティクス 360」を契約する必要があります。

またSearcConsoleなど、他のGoogleのサービスと連携できるというのも強みです。
特に検索エンジンのSSL化で検索キーワード(検索クエリ)が取得できなくなった現在、SearcConsoleの検索アナリティクスと連携して検索クエリをアクセス解析レポート内で見ることができる、分析できるというのは大きなメリットです。

3 ユーザー行動の把握方法


それでは実際のGoogleアナリティクスの画面を見ながら、具体的な解析のやり方を解説していきましょう。
なおキャプチャに使用しているのは、Googleが提供しているサンプルレポート画面になります。

Googleアナリティクスのレポートにアクセスすると、主な項目が向かって左側に出ています。


 
「ユーザー」「集客」「行動」「コンバージョン」が、レポートの大分類になります。
それぞれの中に小項目が分かれていますので、必要なものをクリックして展開されます。
この記事では、サイト内でユーザーがページ間をどう動いていくかを解説していきます。
まず行動レポートを開き、その中の「行動フロー」をクリックします。

 

するとユーザーがサイト内のどのページに、どれだけの割合で移動しているかというフロー図が表示されます。

フロー図の向かって一番左が、入り口となったページです。
中小企業のコーポレートサイトでは、トップページを入り口にして会社概要へと遷移する割合が多く見られます。
これはユーザーが「この会社は何をしているのだろうか」という把握のための行動です。

例えばこの解析レポートで、多くのユーザーがトップページから会社概要へ移動するというのが実際に分かったとします。
しかし会社概要への導線が分かりにくいといった場合は、改善する必要があります。
分かりにくいというのは、「グローバルメニューでなく目立たないフッタにリンクを置いている」という情報設計の問題だったり、日本語でなく「AboutUs」と表記するなどラベリングの不明確さだったりします。
また導線に問題がなくても、会社概要に事業内容が詳しく掲載されていなかったり、情報量が少ないといったページ自体が弱いケースも目立ちます。

これをデータでより正確に裏付けていくためには、Googleアナリティクスの管理画面内で同じ行動レポート内にある「サイトコンテンツ」をクリックし、「すべてのページ」レポートを開きます。
ここで会社概要のページの行を見て、指標の「平均ページ滞在時間」や「離脱率」を確認してみます。
これらの数値が低いようであれば、「会社概要ページがユーザーの期待に応えられていない」「問題あり、改善の必要あり」と判断すべきでしょう。

このようにユーザー行動を把握してサイト内の問題点を発見し、改善ポイントを考えていくというのが、アクセス解析をサイト運用に取り入れる大きな意味になります。


2017.6.22 Webサイトの目的を明確にして、正しく評価しよう!
運用


何をやるにしても、「目的」が存在します。
Webサイトの運営でも、「目的を明確にする」のは非常に大切です。
同時にその目的を評価するための指標も、必要になります。
これは数値で出せる「定量評価」、数値でない「定性評価」という、二つの評価基準があります。例えばサッカーの試合で3-0というスコアが定量評価、「いい試合だった」というのが定性評価です。

この記事ではWebサイトの代表的な種類ごとに目的の設定例の紹介、また数値での評価が難しい場合をどうするかについて解説していきます。

1 Webサイトの種類と目的

2 目的を数値化する

3 目的を実現させる手立て

1  Webサイトの種類と目的

Webサイトには多くの種類があります。
代表的なものを挙げていきましょう。

(1)ECサイト
(2)店舗集客サイト
(3)ポータルサイト
(4)メディアサイト
(5)コーポレートサイト
(6)ブランドサイト
(7)自治体サイト

目的が明確なのが(1)です。「売上」が目的です。

(2)は店舗への集客が目的になりますが、貢献度を評価する基準は曖昧になります。
そのサイトを見つけて、そこに掲載された情報からお店に興味を持ち、納得してから来店してすぐにサービスに申し込めば、Webサイトが100%の貢献をしたと言えます。
しかし実際にはお店をもともと知っていて、道順を見るためだけに利用したのかもしれません。あるいはお店へはWebサイトを見て問合せたものの、契約には至らず売上は0だったかもしれません。
そのため店舗集客サイトの場合は「Webサイトを経由して店舗に来店した数(または問合せをした数)」を目的にするのか、「Webサイトを経由して実際に契約まで至った数」を目的にするかで、大きく評価が違ってきます。

(3)(4)になると、いっそう目的の設定が難しくなります。
例えばポータルサイトには、資料請求メニューがあるものがあります。この場合は目的の設定が「資料請求数」で、評価がしやすいと言えます。あるいは掲載リンクから提携しているECサイトへ送った数というのも、同じく評価がしやすいです。
しかしこうした利益を追うのではなく、ポータルサイトやメディアサイト本来の姿であるニュース提供に重きを置いているケースもあります。
ただしニュースを提供するだけでは収益が上がりませんので、広告を掲載してその売上を追うという、二重の目的が設定されている場合も多々あります。
さらに会員登録数を上げるという目的が設定されたポータルサイト、メディアサイトもあります。会員というデータを集めておけば、ゆくゆくはそれをリサーチのモニターとして活用するなど、将来的に別のビジネスに広げていくこともできます。
このようにポータルサイト、メディアサイトは一つのWebサイトの中に複数の目的が設定される場合が多々あります。

(5)のコーポレートサイトですが、今や企業の数だけこれが存在すると言っても過言ではありません。
会社のWebサイトは名刺代わり、所在確認のためにとりあえずあれば良いという時代はとっくに終わり、今は実用的な機能が多く備わるのが当たり前になりました。
具体的な例を挙げていくと、「商品やサービスへの問合せ」「資料請求」といったものから、「IR情報の分かりやすくスピーディーな提供」「人材の採用(リクルーティング)」「企業情報の発信」などもあります。
つまり営業から財務会計、人事、広報など企業の主要部門ごとの目的が一つのコーポレートサイト内に存在するのです。
あえて種類を分けませんでしたが、コーポレートサイトのバリエーションとしてグローバルサイトもあります。これは海外へのブランディング、発信力強化の役割を担っていて、やはり多くの目的を持っています。

(6)(7)についても、Webサイトの役割は大きくなっています。
かつては情報の発信だけをしておけば事足りるといった雰囲気でしたが、今はブランドサイトであっても実際の店舗への送客を担うものが多くあります。自治体サイトも移住者やふるさと納税など、数値化しやすい目的を持ったコンテンツが増えています。

このように現在のWebサイトは、ECサイトのように「売上」という明確な目的を設定できるもの以外は、非常に多様な役割を待つようになっています。

 

2 目的を数値化する


さてデジタルマーケティングの大きなメリットは、「物事を数値化しやすい」という点にあります。
そこで多様になったWebサイトの目的についても、整理していけば定量的、またはそれに近い形で評価しやすくなっています。

このために必要なのが、「KGI」と「KPI」です。
混同されがちですが、KGIが最終的なビジネス目的のゴールであり、KPIはそれを実現させるためのプロセスごとの目標設定になります。
ECサイトで見ていきましょう。
〇KGI:売上
〇KPI:会員数/リピート購入数/平均購入単価
さらに会員数の下には「KPI=新規ユーザー数/PV数」などがあります。
つまりKGIをてっぺんとして、KPIが実のようになっている木のような図を描くイメージです。その見た目もありこれを、「KPIツリー」と呼びます。

目的が複数あるポータルサイトやメディアサイトの場合は、このKPIツリーを複数作っていきます。
そして用意したツリーのどれを主要な目的にするか、「重みづけ」をしていきます。
例えば情報発信と広告売上の二つが目的なら、「情報発信=PV数」と「広告売上=売上金額」の二つのKPIツリーを作ります。仮に情報発信に重きが置かれているなら、より高い目的となるのはPV数です。

目的が複数あるコーポレートサイトも同様です。
それぞれのKPIツリーを作り、さらに主目的が「商品やサービスの資料請求数」であれば、それを最重要のツリーとみなします。
あるいはコーポレートサイトの場合は会社の主要部門ごとで目的が違うことが多いので、それぞれの部署が担当するカテゴリごとのKPIツリーを作るのも良いでしょう。
「IRは新規株主の獲得」「人事は応募者の増加」などです。
それぞれの達成度合いを総合してWebサイトの評価とすれば、それがWebサイト全体の目的にできます。

 

3 目的を実現させる手立て


ここまで紹介してきた目的を達成するためには、それぞれに合わせた施策が必要になります。
すぐに思い浮かぶのは広告やSEOですが、目的を達成させるのに必要なのはそうした集客施策ばかりではありません。

例えば情報発信をメインの目的としてPV数を追うメディアサイトの場合は、一つの記事から他の記事へ多く誘導することで、PV数のアップを図っていきます。
記事ページ内に設置されている、「関連する記事」や「よく読まれている記事」というリンクを設置するのはその方法の一つです。
関連する記事が正確にユーザーの求めているものだと、その記事に移っていく割合が増えます。これは「回遊性を高める」といった言われ方をします。また求めている記事を表示さえる機能を、「レコメンド」と呼びます。この機能はAmazonが有名ですが、AI(人工知能)の普及で一般のWebサイトにも多く取り入れられるようになっています。

またコーポレートサイトのIRのコンテンツの場合だと、ただ数字を掲載しているだけでは投資家の満足度を高められず、より多く、詳しい情報の掲載が求められています。
さらなる投資家の増加を明確に目的としているなら、近年増えている個人投資家向けに「この会社が何をしているのか」「特徴は何か」「将来への展望はどういったものか」などを分かりやすく掲載しておくと高い評価が得られます。
これらはコンテンツの充実、またサイト内の情報設計を良くするという施策になります。

このようにWebサイトの運用では、目的に合わせて取るべき施策が変わり、サイト内の改善ポイントも絞られてくるのです。

2017.4.30 Webサイトの運用を解説していきます。でも、その前に。
運用

これだけWebサイトが当たり前になっていますが、実は運用についてうまくいっていなかったり、迷いながらやっているという会社やお店は少なくありません。
もしかしたら、そんな悩み多きサイトを持っている会社やお店の方が実際は多いかも知れません。
具体的に効果が出ているか?と尋ねられると「う〜ん」となる社長、オーナーが多いかも知れません。
更には実際WEBを運用している担当者からも「どう運用していいのかわからない。」という悩みの声が絶えません。

このブログ内にも、そうした悩みを解決するためのWebサイトの正しい運用方法を、5つのステップに分けた記事を掲載していきたいと思います。
しかしその前に、「まずはこうした所をチェックしてみてください」ということをお伝えしておきます。
つまりこの記事は、Webサイトの正しい運用を学び始める前の基礎、あるいはウォーミングアップとして捉えてみてください。

1  現在のWebサイト

 


Webサイトは「あるのが当たり前」という世代と、「それが無かった時代」を知る世代と両方に分かれるでしょう。
例えばFAXやコピー機が無かった時代を知っている人は、もう仕事の最前線には立っていないでしょう。しかしインターネットが無かった時代を知っている世代は、まだ多く現場にいます。
ですから世代ばかりではないですが、「Webサイトは絶対必要。ちゃんとしないといけない」と言う人と、「Webサイトっているの? とりあえずあればいいんじゃないの」と言う人、その落差が大きかったりします。

ただし会社をやっていれば、Webサイトは必ず必要と言うレベルになっています。
見込み客が関心を持ったり営業を受けたりした場合、最初にWebサイトを確認するというのがほぼ一般化しているからです。
つまりWebサイトが無かったら、「この会社って本当にあるの?」とまでなってしまうのです。

一方、街中にある店舗はWebサイトが必須とまでは言えませんが、できればあった方が良いです。
必須とまでは言えないのは、道を歩いていると、看板や近くで配られているチラシなどを見て、立ち寄りったりして来店する数が今も多いからです。
ただしインターネット上に情報がある方が、やはり集客はしやすくなります。

例えば飲食店はメニューを掲載するだけでなく、雰囲気や味、サービスへのこだわりなどをWebサイトでアピールすると、より集客につながります。オススメの利用シーンなども加えると、さらにイメージしやすくなるでしょう。
美容室はスタイリストからのメッセージやオリジナルの施術メニュー、ヘアカタログなどをWebサイトに掲載すると、お店の前を通るだけでは分からないたくさんの事がPRできます。
またエステサロンや治療院、病院といった業種は、自店のWebサイトが重視される傾向にあります。
どんなメニューがあるのか、雰囲気は合うのかなどをまずWebサイトで確認して来店するのです。
お店の情報掲載はポータルサイトもありますが、費用がかかりますし掲載できる情報にも限りがありますので、やはり自前でWebサイトを持つ方が強いです。

このように「失敗したくない」という思いが強く、Webサイトでまず情報を確認して、実際の行動に移るという流れが増えているように感じます。

2  運用に望まれるコト、モノ


 

次に運用に望まれるコト、モノを2つ紹介しておきます。

(1)きちんとしたビジネス、メッセージ
(2)誰が運用するか、人

htmlを編集出来るということは? Dreamweaverとかっていうツールが必要って聞いたんだけど。Webマーケティングのスペシャリストはいるでしょ・・・etc。
Webサイトを既に運用している、具体的にかなり検討しているという方は、こんな疑問を浮かべたのではないでしょうか。

こうしたものはあれば良いですが、絶対にないと運用できないというわけではありません。
むしろビジネスで利用するWebサイトにまず必要とされるのは、上に挙げた二つです。
(1)については、まず本業できちんとした商品やサービスを提供しているかが大前提になります。

Webサイトは広告ではありませんから、さまざまな情報を掲載して、興味や関心をひいて、さらには納得感をユーザーに持ってもらいます。
こう書くと大変そうですが、雑誌広告や折込チラシ、テレビCMなどは、うまく行ったとしても、興味や関心を引くのが限度です。 また、その多くはスルーされており、実際にこうしたマス媒体の広告費は右肩下がりになっています。これはズバリ、「効果が出ない、効果を検証出来ない」からです。
一方のWebサイトの広告費が年々増加しているのは、単に今流行っているから、インターネットの時代だからというのではなく、まずWebサイトに来てもらい、さきほどの興味や関心を高め、さらに納得感を持って購入や申込み、店舗へまで足を運んでもらえるようにできるからです。
「うちの商品は良い」「サービスに力を入れている」という経営者は多いでしょう。
ぜひその事実と思いを、言葉にして伝えられるように準備ください。
それをWebサイトに反映できれば、成功に大きく近づけます。

(2)の人材ですが、なるべくなら(1)の考えを理解できるような人がオススメです。
なぜならhtmlやcssといった技術、Dreamweaverなどの操作方法は、すぐに変わっていきます。
またCMS(コンテンツマネジメントシステム)の導入が増えていますので、htmlやcssを知らなくても、日常的なサイト更新に支障は出ません。
Webマーケティング(集客する方法)も、実は自社のビジネスの中身を知っているか、強みを理解しているかで大きく変わります。
広告の運用方法、SEOのやり方、SNSでのマーケティングといったものは、トレンドの移り変わりが大変早いものです。
ですから企業やお店の担当者がいくら頑張っても、なかなか追いきれるものではありません。
だったらこうした専門的なことは外部のパートナーに任せて、担当者は自社の強みをきちんと伝えたり、今解決すべき課題を伝え適切な広告やマーケティング方法を提案してもらいそれをコントロールする、というのがよほど効果的です。
やはり外部のパートナーはWebについては専門家でも、違うジャンルの商品やサービスまでは完璧に理解できないのです。つまり、餅は餅屋なのです。

3  そして5つのポイント


Webサイトの運用をしていくうえでまず大切なことは、理解してもらえたと思います。
多くの企業やお店が「何だかうちのWeb、うまくいかないなあ〜」と嘆いているのは、実はここで詰まっているからです。ですから最初にこの点を理解しておくと、百人力です。

それでは次はいよいよ、具体的な運用ポイントです。
どれもなかなか広く深いので、内容については各リンク先の記事で確認してみてください。

Webサイトの運用、5つのポイント
実際にページを編集しよう!(準備中)
運用のためのルールを確立していこう!(準備中)

これらについては、企業規模の違い、あるいは実店舗か通販(ECサイト)か、業種などいろいろな違いはあっても、共通で押さえておいていただくと役に立つポイントです。
どうしても専門用語が出てくる場面がありますが、一旦覚えてしまうと実はそんなに難しいものではありません。
初めから全て覚えよう、完璧にマスターしようと思わずに、日々のWebサイト運用をおこないながら、慣れていくと良いでしょう。
Webサイトが一旦作ったら終わりというものではないように、Webサイトの運用スキルも日々積み重なっていき、成長していくものです。